30才の誕生日
節目の日、なんやかんやで幸せに迎えることができたので
思い出メモ。
直前まで文句タラタラだった自分を殴り飛ばしたい。
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その日はとても忙しく、めんどくさい案件につかまったのもあって、なかなか職場を抜けられず。
とりあえず仕事終わったあと、うちで合流することになっていたので。
17時、駆け込みで地下鉄に飛び乗ったら、「もう着く」とラインが。
空港から直接うちに向かっているらしい。
え、聞いてないよ!ちょっと早すぎるんやけど!!
あわてふためいてこけつまろびつ家へ→ゴミをベランダにおしやり、服はクローゼットに押し込み・・してたら、ピンポンきた!
スーツケースに、大きな紙袋とスーパーの袋を両手に提げた彼が玄関に現れた。
慌てて出て行くと、彼は満面の笑みで「30才おめでとう」と言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
ドキドキがとまらない私(片付けしてたせい)
「なんでこんなに早くくるのよー!」とか言いつつ、コーヒーをいれる。
私が大好きな北海道のお土産を、沢山買って
きてくれてて。
白い恋人とかロイズとかマルセイとか生キャラメルとか鮭とばとか。。
「全部xxのだよ(にこにこ)」ってテーブルに積み上げてくれた。
なんだこの幸せの山。嬉しくてさっそくマルセイバターサンドを頂く。ああこの味。。たっぷりのレーズンとバターの贅沢な味。
幸せで悶絶してる私を、横で嬉しそうに眺めている。
ありがとうのキスからベッドへ倒れ込み→服着たまま開始。。会って5分とたってないのに。
終わってぐったりしてる私に「寝てていいよ」って言って、彼はビーフシチューを作り始めた。
お肉をいためるいいにおいを感じつつ、ぼんやりした頭で、こんなん作ってもらうの生まれて初めてやなあと考えていた。
煮込んでいる間にケーキを買いに行くことになった。
手をつないで近所のケーキ屋さんへ歩いて向かう。
私の大好きなイチゴのタルトと、モンブランとノワール。ホールじゃないけど好きなの全部買ってもらって、幸せ。
シチューとパンとサラダとワイン、全部並べて乾杯。
シチューは予想以上に美味しくて、仕上げの生クリームもちゃんとかかっていて、割と本気で感動した私。
肉の種類を選べば1時間ちょっとでもちゃんと柔らかく美味しくなるんだなあ。
ビーフシチューなんて面倒くさいの、作ったことなかったけど。
大きく切ったにんじんやじゃがいももごろごろと本当に美味しくて、ふたりともおかわりして二杯ずつ食べた。
「シチューのもとがおいしいんだよ」なんて謙遜してたけど。
パンパンになったおなかにケーキもなんとか詰め込んで。
そうこうしてたらもう0時を過ぎてて、特別な日はあっという間に終わってしまったけど。
翌日仕事休みだから気にしない。
心も体もお腹も満たされて、本当に幸せな誕生日だった。
寝る前。
わたし愛されてるなあってつぶやいたら、愛してるもんって彼は言った。
「うわ!私もう死んでもいい!!むしろ今死にたい!!」
「いや、死なんでよ。笑」
ごめん、すぐ死にたくなるんよ私。
8月は彼の誕生日。
わたしも心をこめてお祝いしてあげたいな。