食欲と性欲の狭間で

生きている、頭からっぽ公務員@アラサーの女子日記

串かつデート@月曜日

2月29日。

まだまだ寒かった月曜日の夕方、残業ムードの職場をなんとかやり過ごして抜け出し、駅へと急いだ。

半年ぶりに元彼と食事する約束だった。

地下鉄の改札を出ると、柱にもたれかかって微笑んでいる奴がいた。

 

「寒いね」

「久しぶりすぎるな」

挨拶もそこそこに早足で店へ向かう。

駅から15分くらい歩いた所にある、隠れ家っぽい串かつ屋さん。

事前に予約してくれていて、カウンターに横並びで座ると、すぐにあついおしぼりを渡された。

ああこの店もふたりで見つけて、よく通った場所だったっけ。と懐かしく思い出したりして。

 

あの頃よりずっとスマートにコートを掛けてくれ、イスを引いてくれる男の成長ぶりにちょっとうろたえたり。

とりあえずビールで乾杯。

お互いの近況や仕事のこと、海外旅行話、異動の話など

積もる話は尽きることがなく。

私はやっとできた彼氏ののろけ話をしまくり。

向こうは向こうで彼女の愚痴(とみせかけたのろけ)をかましてきて。

いわく「専業主婦になりたがるのが嫌。共働きでいたい」

「デート代は全部俺もちなんだよな。いや別にそれはいいんだけど、後輩だから。でもそれをあたりまえと思ってるところが嫌」

「好きって言ってって言われるのも嫌。言わされるもんじゃないだろ?」

SATCで言うとキャリーみたいな、女女した恋愛脳な子らしい。

といいつつも私が「でもかわいいんでしょ?彼女の笑顔見たら嬉しいんでしょ?」

と聞くと、うん、と言う。

はいはい。文句言いつつも仲良しな感じ、わかりまっせ。

3万円のネックレスとか、ホテルニューオータニでの記念日ディナーとか、ザ・王道なもてなしが好きな女らしい。

ふーん。面白いの?それ。でも彼女喜ばすのは簡単そうだよね。でも私のときはそんな高いネックレスなんて買ってくれなかったのに、とか今更腹立たしかったり。

と、なんとも楽しい宵であったのだ。途中までは。

日本酒がすすみ、ちょっと酔っ払って来た奴がペラペラ抜かしやがった。

「xxと別れてからすぐ東京の子と付き合ってた。1年くらい」

「そのあとちょっと遊んでた子がいた。今の彼女とは1年ちょっとかな」

いやいやいや

聞いてませんが?

今の彼女のことは聞いてたけど、その前の2人は初耳だ。

別れて3年近く、何度も2人で飲んだり遊んだりしてたくせに、わたしには隠し通していたわけである。

このクソ豚野郎!!!

わたしが未練タラタラでしょっちゅうメシに誘っていた時期(別れて1年くらいのころ)に、私とも会いつつ(ちゅーぐらいはしてる)ぬけぬけと彼女作ってたなんて。

本当にコイツ、クズ野郎だわ

21時過ぎてこの爆弾を落とされ、一気にテンションダウンした私。

トイレにたって戻ってくると会計済ませてくれてたので

店を出ることに。

イライラしたまま地下鉄へ向かい、反対方向の電車に乗って別れた。

 

ったく、私もたいがいビッチだけどコイツも相当なもん。

いや、私と付き合い始めた頃は女経験なくて童貞でウブな奴だったのに。時の流れを感じる・・・。

 

まとめ。

元彼と会ってもいいことなんてない。

同じ仕事してるので、普通に仕事の話と大学の共通の友達の話だけしてたら楽しいのだが。

女の話を、無心では聞けない私がいる。勝手に心がザワつく。

彼氏いるくせに、もうコイツのことなんて好きでもなんでもないのに、なんでもやっとするんだろう。

今の彼氏にはない魅力(知的な所、読書や旅行など趣味が合うところ)がどうしてもたまに恋しくなってしまうんだよな。

けど精神衛生に悪いのでやめよう。

お互いの相手にも悪いしな。