バレンタイン
V.Dayの仕込みをしようと、スーパーで板チョココーナーに行ったけどひとつもなかった@11日午後9時
みんな考えること一緒やな!
生クリームやバターはまだあったのでとりあえず買ってきたけどチョコがないと始まらん!
3年ぶりに手作りするつもりだけど、やる気半分めんどくささ半分・・・。学生時代は暇だったからフォンダンショコラとかケーキとか焼いてたけど。
アラサーともなると、材料買いに行ってボウル泡だて器諸々出して作って片付けてラッピングしての作業を想像するともう面倒で。
パーッと金かけてジャンポールエヴァンでも買って渡せば楽なんだよね。そうしようかな。
当初の予定では、出張で今週から2週間いないはずだったのに結局来月にずれこんで、会えることになったばっかりに。急遽バレンタインチョコ問題に直面している。
本命チョコもらうの久々だ、と無心に楽しみにしているのでね・・・。渡さないという選択肢はない。
買うか作るか作るか買うか。13日までぐだぐだ迷いそうだ・・・。
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ベッドの柱に手錠でつながれ、正上位で奥をガンガン突かれていた。
声我慢しろ、と耳元で言われているのにできないでいると口をハンカチでふさがれる。
汗だくになりながら私の隅々まで征服しつくしてとても満足そうである。
いきつかれてぐったりしている私の髪の毛をずっとなでてくれるのにさえ感じてビクビクする体。
下着をはかせて布団をかけてくれる。
幸せに安心しきってすーっと深い眠りに落ちた。
朝目が覚めると、視線を感じて横を見ると彼が私を見つめている。
それはそれはいとおしそうな目である。
手をつないで階下のお風呂へ行き、一緒にシャワーを浴びる。
たっぷり泡を立てて髪と体を洗う。
寒いだろ、とずっと熱いお湯がかかるようにたたせてくれる。
勢いよく髪の毛を洗ってシャワーで流している姿。
朝日に照らされた大きな瞳と長いまつげに見とれているとまた不安になって、言わなくていいのに口に出してしまう悪い癖。
「私よりもっといい女の子いるんじゃないかなあ」
「出た、またその話」
他にはいないし探す気もないって言ってるだろ、と半ば切れ気味に返される。
元喪女はまったく自分に自信が持てなない。いつかポイされるのではないかという不安がぬぐえない。
愛すればするほど心配になる。
諸行無常。人は必ず飽きる。
「私、白ご飯みたいな女になる」
たまにはパンとかパスタとかうどんとか食べたいだろうけど、やっぱり白ご飯が食べたくなるじゃん?
彼は苦笑していたけど。
そんな白い米粒みたいな女に私はなりたい。